お引っ越し

引っ越してしまった。

2015年7月にブラジルから帰国して以来、約10年間の新宿区民生活であった。
10年のうち、最初の2年の更新時に同区内の近場に引っ越して、それから実に8年同じマンションに住み続けた。

私が小1のときにできた今もある神戸の実家に住んだのは、小6の卒業までの実質6年間である。
中学・高校・大学は実家を離れて転々と下宿生活だったし、大学院以降はプラプラ国内外を行ったり来たり。
というわけで、同じ家に住み続けた、という意味ではこの新宿弁天町での8年間が我が人生の最長記録なのである!

さすがに手狭になってきたので大きく動かざるを得なかったのだが、居心地は大層良かった。
早稲田とか神楽坂とか合気道本部道場とか、散歩も買物もお稽古も徒歩で何も不自由することがなかった。
通勤するのも遊ぶのも呑むのも、都心の大抵の所にはチャリで事足りた。
同じマンションの最上階に住む大家さんの老夫婦はえらく親切だったし、階下の住人とは家族ぐるみの付き合いもあったし。感慨深いわ。

引っ越し先はつくばエクスプレス沿いの某県某市である。
家賃は数万上がったけど、広さは倍になった。

広い!素晴らしい!!

広さはアプリオリに正義や。
荷物がやたら多い私にとっては物理的なスペースの余裕があるだけで気分が晴れる。アゲアゲである(笑)

一方、引き換えにこれまで私にとってのトッププライオリティであった「チャリ通勤圏内」という大きすぎるメリットを手放さなければならぬ。すでにさっそく何度か満員電車の洗礼を浴びてしまった。みんなよく毎日これに耐えられるな……。これに慣れたいとは思わないので、いかにラッシュを避けるか。それが問題である。

そしてこの二週間ほど、荷解きにダンボールの山と格闘しつついまだに全く終わる気配が見えん。
まさにシーシュポスである。

分け入っても分け入っても青い山(山頭火)

が、わしはくじけんぞ。
一日に一箱でも二箱でも開けることを継続していれば、遅くとも来月末には片付いている(はず)なのだ。
これも間違いなくいつかは完結する一つのプロジェクトと思えば楽しいもんである。

新生活に乾杯、なのだがチャリでサクッとゴールデン街、というわけにもいかないので、今夜も自宅でおとなしくハイボールを呷るのであった。

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えんたく(Entak)

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