Love Letter
こちらに来て、毎日映画を観ている。 本に比べて容量嵩張らないんで、これまでコツコツ溜めたDVDを大量に持ってきたのだ。 一つは暇つぶしとして、もう一つは、我が次回作の構想練るために(笑) こっち来てテレビ観なくなったし、それなりに忙しい日々ではあるものの、一日2時間くらいならまあ捻りだせる。 ありがたいことよ。この一事だけで、来た甲斐あったかもな。 昨日観た『Love Letter』が、んもう抜群に良かった。 かつて『リリイ・シュシュのすべて』にも衝撃受けたけど、やっぱこの人すごいな。 ミポリンも最高だ。 十数年前にも一度レンタルで観たんだけど、当時はそこまでインパクト受けなかったと思う。 んなアホな、というツッコミどころありつつも、終わった後じわーーーんって余韻がずっと続いている。 そういえば去年は去年で『天然コケッコー』が最高、と吠えてた記憶あるしな。 やはりこういう十代を映した美しくノスタルジックな映像は、人をして無条件に感動せしめるようプログラミングされているのであろうか。こちらも当時を懐かしめるくらい歳をくったということなのだろうか。 帰国してもテレビは買うまい。 それより毎日PCで映画観てるほうが、はるかに人生おトクな気がしてきたぞ。
2013年9月11日
The Remains of the Day on the Road
長いんだか短いんだか。 思えば年明けから面接で篩にかけられ、その後引き継ぎに研修に引っ越しに手続きに荷造りにご挨拶に移動にとバタバタしっぱなしだった。 この一ヵ月、ようやくもろもろ生活基盤が整って、いろんなことが落ち着きつつある。 3月の引っ越しのとき、荷物をちょっとでも減らそうと1000冊くらい自炊した。 裁断するのが忍びない本はそのままにして、一部を船便でブラジルに送ってる。 でもいつ届くか分からないし、もしかしたら届かないかもしれない。 送るときダンボールに入れそびれちゃったからなのか、移動の飛行機で読もうと思ったからなのか、今となっては記憶が曖昧だけど、手荷物の中にあった数少ない二冊の小説。 『日の名残り』The Remains of the Day, by Kazuo Ishiguro 『オン・ザ・ロード』On the Road, by Jack Kerouac かたやカズオ・イシグロによるブッカー賞受賞作で、かたやジャック・ケルアックによるビート・ジェネレーションの代表的作品だ。何の脈絡もないんだけど、意外にもこの二つの小説にはいくつかの共通点がある。 一つは前世紀半ば、古き良き時代のイギリスとアメリカを舞台にしている点。そして、車でそれぞれの国を移動することが作品のモチーフとなっている点だ。 作品のテイストは両極端っていってもいいくらい違うのだけど、幼少より移動続きでずっとオン・ザ・ロード(路上・途上)にあって、ついには地球の反対側の片田舎にまで来て居着いてしまった自分にとって、この二冊の小説は驚くほど深く心に沁みたのであるよ。うち一冊は旧訳で既読だったにもかかわらず。うう。何なんでしょうね。 この二冊が手荷物に入ってたのはほんとたまたまだと思うんだが、我が心象風景を無意識に先取りしていたのであろうか。不思議じゃ。 そして二年間、この地で新たな日常がまた始まるのです。
2013年8月27日
ポルトヴェーリョこんなところ(1)
ポルトヴェーリョに関するサイトって、ポルトガル語や英語はともかく、日本語ではほんと数えるくらいしかないので、適宜写真でもアップしていこうかね。 基本Facebookからの使い回しだけど。 『地球の歩き方』よ、せめて1ページくらいスペース割いてくれてもいいでしょ(笑) 一応ロンドニア州の州都なんだけどなあ。 ま、仕事ならともかく、観光でここに来る人はほぼいないだろうからそれも致し方なしか。 (この街について日本語で書かれたほぼ唯一のトリヴィアといえば、かのカルロス・ゴーンの出生地である、ということくらいでしょうか。) でもまだ未開拓な分、私の写真と映像と話のタネには事欠かないのであるよ。 考えようによっちゃありがたいやね。 さっそく面白いテーマもいくつか見つけたよ。帰国までには作品にしよう。 …ていうか、この不安定かつ激遅なネット環境はどうにかならんものか。 途中で消えちゃったり止まっちゃったり。こんだけの写真アップするのにどんだけ時間かかってんのよ。 日本で恋しいのはラーメンとネット環境。さしあたり。
2013年8月8日
ポルトヴェーリョに着いて語るときに僕の語ること
O que eu falo quando eu falo sobre chegar em PVH O meu nome em japonês é Kenta Kusuda. Chamo-me Ken ou Diego, por associação com Diego Maradona que é o jogador de futebol a quem eu admiro muito. Eu sou de Kobe, que fica na parte oeste do Japão, mas mudei de casa muitas vezes: para Hiroshima, Tóquio, Quioto, Singapura e Indonésia. Além disso, visitei vários países para trabalhar e viajar. Eu estou muito ansioso pelo novo desafio no Brasil. Em Porto Velho, que é onde vou ficar, eu quero fazer quatro coisas. Primeira. Como um professor de japonês, eu quero ensinar para vocês sobre a língua japonesa e o Japão atual. Segunda. Assim como vocês têm interesse pelo Japão, eu também tenho interesse pela história e cultura do Brasil. Eu queria aprender coisas sobre o Brasil e aprofundar os conhecimentos com vocês. Terceira. Um dos meus hobbies é filmes. Eu quero fazer um filme durante esses dois anos. Talvez seja um documentário. Quarta. Felizmente, dizem que Porto Velho é muito quente. Eu vou jogar futebol todos os dias com vocês e, desta vez sim, vou conseguir fazer dieta. Aqui no Brasil, eu estou convencido de que vou conseguir alcançar os quatro objetivos. Muito obrigado.
2013年7月22日
サンパウロより第一報(おそい)
Olá, tudo bem? というわけで、成田を出発すること27時間。 7月3日、ブラジルはサンパウロにやって来たのです。 学生のときも就職してからもいろいろな場所に行ったけど、南米大陸はまだ二度目なんですね。 街中であまりどデカいカメラを持ち歩くことが推奨されていないがために、 出国前に一旦解約したはずのiPhoneくんが大活躍であります。 ま、スマホはスマホで高く売れるから危ないらしいのだけど。 到着してはや二週間。 すき家に始まり、ラーメンに寿司にやきそば。 なけりゃないでやってけんだろうけど、ごく近くにあってしまうが故に、つい割高でも入らずにはいられませんね。で、今日の昼は鮭定食。 んまい。日本食ブラボー。 というわけで予告しちゃいますが、次回は(ていうか、もうちょいネット環境がマシになったら)、 「遠きにありておもふこと」(仮)をアマゾン奥地よりお届けする予定です。 細川周平せんせのパクリではありませんよ(笑) 10年後、それを遥かに凌ぐ大著『嬉しき熱帯』を親愛なるレヴィ=ストロース先生に捧ぐことになるであろう私の、その第一歩を記すのであります。 ……しかと見届けておいてくれ、パウリスタガーデンホテルのイゴール!!
2013年7月19日