生きる

そういえば先日、船便で送ってた荷物が無事届いたぞ。
ダンボール八箱。一つも欠けることなく。無事、無税、無開封。
中には新刊とか贈り物とかも入ってたので、関税がっぽり取られたらどうしようとビビってたのだけど、
杞憂に終わったよ。やるじゃないのブラジル。

7月に送って、この地球の反対側までちょうど2ヵ月。
一箱あたり25kg~30kgで、送料は確か1万2000円前後だったので、八箱でちょうど10万円くらい。
これなら全然許容範囲だ。大いに使える。
モノは揃った。
ネットが不安定で、家から徒歩圏内で外食できる店がシュハスカリア一軒しかない、という微妙な難点を除けば、これでもう至極快適な生活が送れるぞ。わーい。

で、本日の映画は、黒澤明不朽の名作『生きる』だ!

黒澤映画にドハマリしていた高校時代以来、約15年ぶりくらいだろうか。

感想。志村喬がすごい。
そしてヒロインの小田切みきさんがとても良い。特別美人だとは思わないけど、オジサンの心をくすぐるにはまさにハマリ役だ。

あと、ハッピーバースデーのシーンやブランコのシーンなど、名場面は数あれど、
今回私が印象に残ったのは、小説家が飲み屋で主人公の勘治にうだうだと説法垂れるシーンと、冒頭の住民が役所中をたらい回しにされるシーンだ。

いくら役所でもあそこまでたらい回しにされんだろ、と思わず笑っちゃうが、
院生時代、某国で調査許可を得るのにいろんな官庁たらい回しにされたり、
サラリーマンとして曲がりなりにも7年間過ごしていろんな組織を見ることができて、
それなりにリアリティをもって感じられたよ。これも経験よのう。
とはいえ、仮にも人が不慮の事故で死んじゃった公園で、最後子供たちが楽しそうに遊んでるってのも、考えてみればかなりブラックだよね(笑)

そういえば。
院生時代の某国、というのは隠す意味は何もなくてインドネシアのことなんだけど(笑)
こんなドキュメンタリーが公開されてるそうな。
『The Act of Killing』

1965年にインドネシアで起こった共産主義者への大弾圧。
実際に大量虐殺を行い、現在も地元で英雄として崇められているという男たちが、当時の場面を再現するという何とも戦慄的な映画だ。各所のレビューで絶賛されてる。

かつてインドネシアの現代史をお勉強してたとき、
この年の9月30日事件からスプルスマルに至るスカルノからスハルトへの権力交代劇の内実が、どの文献読んでも要領を得なくて、で実際何だったの、って疑問はずっと残ってた。
2008年にスハルトが亡くなったときたまたま出張でインドネシアいたんだけど、
あんだけ胡散臭いことしときながら、一般の人たちからの人気は凄まじかったしな。ますますよく分かんない。

これは是非とも観なあきまへん。
日本では山形の映画祭で上映されるそうな。公開はされんだろうか。
ここブラジルではどうだろう。サンパウロまで行けば上映してんのかな。
やっぱ、インドネシアはネタの宝庫ね。

インドネシアとブラジルというチョイスは、我ながらナイスであったと思う。

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エンタク(Entak)

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