近況など

先日テレビに出たぞ。 ちなみにGloboというのはここブラジルで最大のテレビ局です。 これはそのローカル版やけど。 この日のイベントでは、他にも書道とか折り紙とか盆踊りとかいろいろやったんだけど、やたら合気道推しな感じだな。やっぱテレビの画的にはそういうのがいいんかしら。 私としては、自分レベルがこんなところでエラソーに講釈垂れるだなんて相当おこがましいよな、という自覚は充分にあるのだが、この街で他に有段者なんて何人もいないし(私の知る限りあと二人)、まあこれをきっかけに興味を持ってくれる人が増えたらいいな、という程度の軽いノリでやってみたのだ。 おかげさまで、「私も合気道始めたい」とか「うちの道場にも教えに来てくれ」とか、結構オファーあるのだよ。はっはっは。 ブラジル行きゃもう毎日サッカー三昧やろ、と思ってたのだけど、意外にもユニフォームより道着を着てる頻度のほうがはるかに高い。 どこで何が幸いするか分からないものです。 さて、ここのところネット環境が随分マシになった。 相変わらず遅いは遅いんだけど、ちょっと前までみたいに、一画面切り替わるのに30分かかるとか、そんな極端な状況ではなくなったので、まあ良しとする。 ちょうど11月になったくらいに良くなったので、もしかして月ごとの契約と何か関係あるのか、 ていうか例えば8月・9月と使いすぎたせいで10月に何かしら制限かけられてたとか、 そういうことなのかなあ、と勝手に推測。まだまだ未知よのう伯国。 こんなことでストレス溜めるくらいならいっそのことネットと無縁の生活を送ってみるというのも手かな、とも考えたけど、いや今月に限ってそれはできんと一瞬にして思い直す。 なぜなら今月は、来月に控えた旅行の準備を存分にしなければならないからなのであーる!!! 楽しみすぎる。 詳細はまた次回。 完全な自己満足やけど。 そういや、この前知ったけど、いいとも終了するらしいね。 偉大なエンターテイナーに敬意を表して。 https://www.youtube.com/watch?v=m_lR-FIC_Wk&feature=emb_logo

DiaryPorto Velho

2013年11月4日

秋刀魚

先週はサンパウロで過ごしていました。 たった3ヵ月ぶりだけどやたら懐かしい。 会議続きでせわしない滞在だったのですが、それでも友との再会と和食と中華と日本酒に癒されました。 てか、みそ汁ってほんと美味いね。 あとは天気の違いを実感しましたね。 ここポルトヴェーリョは雨季ながら相変わらず暑い。年中暑い。 一方サンパウロはちょうどいい感じ。驚いたことに冷房なくてもいけるくらい。 そして日本は今、秋真っ只中であるそうな。 7年半前、社会人になって東京に戻ってきたとき、最初に住んだのは目黒だった。 職場の新宿から適度に離れててでも適度に近くて、便利だけど静かでそれなりに面白くて、という何とも優柔不断な条件の中で選んだのがこの街だったのだ。実際その判断は正しかったと思う。 で、秋の目黒といえば何てったってさんま祭りなのである。 気づけば今年のもう終わってるじゃん。 住んでた頃は、毎年ありがたくいただいたもんです。 このお祭り元になったのはご存じ『目黒のさんま』。 世間知らずな殿様を嗤う滑稽噺だ。 お勧めは何と言っても十代目金原亭馬生師匠。 https://www.youtube.com/watch?v=4cZWRuybR30&feature=emb_logo ちなみにこの人、父が志ん生で弟が志ん朝(ついでに娘が池波志乃でその旦那が中尾彬)。 父や弟みたいに派手な艶やかさはないものの、どの噺聞いても渋くってさり気なくって、何か、とっても良いなあと思うわけです。 あのサゲの言い回しなんて秀逸過ぎではないですか。 今年はおそらくさんまを食すことなく暮れるだろう。 でも僕は、某国にて破格値で購入した小津安二郎全集をこの地に持ち込むことを忘れてはいない。 今夜はアマゾンの豪快な雨のなか、お部屋の中でしっぽりと、さんまの代わりに『秋刀魚の味』を味わったのであった。 んじゃまた。

DiaryRakugo

2013年10月30日

Todo sobre mi madre

私の誕生日は2月23日である。 思い返せば今年のその日、プレゼントにと同僚KIから贈られたのがこのDVDであった。 『オール・アバウト・マイ・マザー』 いちおう誕生日プレゼントのはずなのに、なぜか中古で買ったものをくれちゃうあたり、忌憚のない愛情が感じられて嬉しいではないですか(笑) 早く観よう観ようと思っていたのだけど、もらった直後から引っ越しの準備やら手続きやらでやたら忙しくなっちゃって、そのうちに移動の荷物の中に紛れ、ここブラジルに来てからもほぼ毎日映画観てたにもかかわらず、ランダムに上から観ていったらようやくこの作品にたどり着いたのが本日だった、というわけなのです。 遅いわ!と地球の反対側からツッコミが聞こえてきそうですが。 KI氏よ、今更ながらですがこれ、とっても良かったです。Muchas gracias!! これはほんま、スペインにも行きたくなりますね。

Movie

2013年10月6日

生きる

そういえば先日、船便で送ってた荷物が無事届いたぞ。 ダンボール八箱。一つも欠けることなく。無事、無税、無開封。 中には新刊とか贈り物とかも入ってたので、関税がっぽり取られたらどうしようとビビってたのだけど、 杞憂に終わったよ。やるじゃないのブラジル。 7月に送って、この地球の反対側までちょうど2ヵ月。 一箱あたり25kg~30kgで、送料は確か1万2000円前後だったので、八箱でちょうど10万円くらい。 これなら全然許容範囲だ。大いに使える。 モノは揃った。 ネットが不安定で、家から徒歩圏内で外食できる店がシュハスカリア一軒しかない、という微妙な難点を除けば、これでもう至極快適な生活が送れるぞ。わーい。 で、本日の映画は、黒澤明不朽の名作『生きる』だ! 黒澤映画にドハマリしていた高校時代以来、約15年ぶりくらいだろうか。 感想。志村喬がすごい。 そしてヒロインの小田切みきさんがとても良い。特別美人だとは思わないけど、オジサンの心をくすぐるにはまさにハマリ役だ。 あと、ハッピーバースデーのシーンやブランコのシーンなど、名場面は数あれど、 今回私が印象に残ったのは、小説家が飲み屋で主人公の勘治にうだうだと説法垂れるシーンと、冒頭の住民が役所中をたらい回しにされるシーンだ。 いくら役所でもあそこまでたらい回しにされんだろ、と思わず笑っちゃうが、 院生時代、某国で調査許可を得るのにいろんな官庁たらい回しにされたり、 サラリーマンとして曲がりなりにも7年間過ごしていろんな組織を見ることができて、 それなりにリアリティをもって感じられたよ。これも経験よのう。 とはいえ、仮にも人が不慮の事故で死んじゃった公園で、最後子供たちが楽しそうに遊んでるってのも、考えてみればかなりブラックだよね(笑) そういえば。 院生時代の某国、というのは隠す意味は何もなくてインドネシアのことなんだけど(笑) こんなドキュメンタリーが公開されてるそうな。 『The Act of Killing』 https://www.youtube.com/watch?v=SD5oMxbMcHM&feature=emb_logo 1965年にインドネシアで起こった共産主義者への大弾圧。 実際に大量虐殺を行い、現在も地元で英雄として崇められているという男たちが、当時の場面を再現するという何とも戦慄的な映画だ。各所のレビューで絶賛されてる。 かつてインドネシアの現代史をお勉強してたとき、 この年の9月30日事件からスプルスマルに至るスカルノからスハルトへの権力交代劇の内実が、どの文献読んでも要領を得なくて、で実際何だったの、って疑問はずっと残ってた。 2008年にスハルトが亡くなったときたまたま出張でインドネシアいたんだけど、 あんだけ胡散臭いことしときながら、一般の人たちからの人気は凄まじかったしな。ますますよく分かんない。 これは是非とも観なあきまへん。 日本では山形の映画祭で上映されるそうな。公開はされんだろうか。 ここブラジルではどうだろう。サンパウロまで行けば上映してんのかな。 やっぱ、インドネシアはネタの宝庫ね。 インドネシアとブラジルというチョイスは、我ながらナイスであったと思う。

Movie

2013年9月24日

夕凪の街 桜の国

ネットが不安定なんであんまキャッチアップしてなかったんだけど、 『はだしのゲン』の図書館での自由閲覧をめぐり、いろいろと議論があったようですね。 んで結局、松江市教委は制限を撤回したとか。 私は中高の6年間を広島で過ごした。 そこで初めて原爆ドームや平和記念資料館を訪れ、当然の如く図書館に置いてあった『はだしのゲン』も読んで、そりゃもう衝撃受けましたよ。 私自身はあのときこの作品を読んで良かったと今でも思ってるが、 同時に、多くの識者が指摘するように、ちょっと偏った漫画だなとも思ったよ。 そのカラクリまでは当時知る由もないけど。 で、こんなニュースになるくらいだから、当の作品は例年の3倍バカ売れしてるという。 なるほど実に上手いなあ。この手法は、使える(笑) ってまあそんなことはどうでもよくて、広島と原爆を描いた作品といえば何といってもこれでしょ。 『夕凪の街 桜の国』 そして『この世界の片隅に』 絶対読むべき。こうの史代さん嫉妬するくらいスゴすぎだ。

Book

2013年9月23日

Love Letter

こちらに来て、毎日映画を観ている。 本に比べて容量嵩張らないんで、これまでコツコツ溜めたDVDを大量に持ってきたのだ。 一つは暇つぶしとして、もう一つは、我が次回作の構想練るために(笑) こっち来てテレビ観なくなったし、それなりに忙しい日々ではあるものの、一日2時間くらいならまあ捻りだせる。 ありがたいことよ。この一事だけで、来た甲斐あったかもな。 昨日観た『Love Letter』が、んもう抜群に良かった。 かつて『リリイ・シュシュのすべて』にも衝撃受けたけど、やっぱこの人すごいな。 ミポリンも最高だ。 十数年前にも一度レンタルで観たんだけど、当時はそこまでインパクト受けなかったと思う。 んなアホな、というツッコミどころありつつも、終わった後じわーーーんって余韻がずっと続いている。 そういえば去年は去年で『天然コケッコー』が最高、と吠えてた記憶あるしな。 やはりこういう十代を映した美しくノスタルジックな映像は、人をして無条件に感動せしめるようプログラミングされているのであろうか。こちらも当時を懐かしめるくらい歳をくったということなのだろうか。 帰国してもテレビは買うまい。 それより毎日PCで映画観てるほうが、はるかに人生おトクな気がしてきたぞ。

Movie

2013年9月11日

The Remains of the Day on the Road

長いんだか短いんだか。 思えば年明けから面接で篩にかけられ、その後引き継ぎに研修に引っ越しに手続きに荷造りにご挨拶に移動にとバタバタしっぱなしだった。 この一ヵ月、ようやくもろもろ生活基盤が整って、いろんなことが落ち着きつつある。 3月の引っ越しのとき、荷物をちょっとでも減らそうと1000冊くらい自炊した。 裁断するのが忍びない本はそのままにして、一部を船便でブラジルに送ってる。 でもいつ届くか分からないし、もしかしたら届かないかもしれない。 送るときダンボールに入れそびれちゃったからなのか、移動の飛行機で読もうと思ったからなのか、今となっては記憶が曖昧だけど、手荷物の中にあった数少ない二冊の小説。 『日の名残り』The Remains of the Day, by Kazuo Ishiguro 『オン・ザ・ロード』On the Road, by Jack Kerouac   かたやカズオ・イシグロによるブッカー賞受賞作で、かたやジャック・ケルアックによるビート・ジェネレーションの代表的作品だ。何の脈絡もないんだけど、意外にもこの二つの小説にはいくつかの共通点がある。 一つは前世紀半ば、古き良き時代のイギリスとアメリカを舞台にしている点。そして、車でそれぞれの国を移動することが作品のモチーフとなっている点だ。 作品のテイストは両極端っていってもいいくらい違うのだけど、幼少より移動続きでずっとオン・ザ・ロード(路上・途上)にあって、ついには地球の反対側の片田舎にまで来て居着いてしまった自分にとって、この二冊の小説は驚くほど深く心に沁みたのであるよ。うち一冊は旧訳で既読だったにもかかわらず。うう。何なんでしょうね。 この二冊が手荷物に入ってたのはほんとたまたまだと思うんだが、我が心象風景を無意識に先取りしていたのであろうか。不思議じゃ。 そして二年間、この地で新たな日常がまた始まるのです。

BookDiaryJourney

2013年8月27日

ポルトヴェーリョこんなところ(1)

ポルトヴェーリョに関するサイトって、ポルトガル語や英語はともかく、日本語ではほんと数えるくらいしかないので、適宜写真でもアップしていこうかね。 基本Facebookからの使い回しだけど。 『地球の歩き方』よ、せめて1ページくらいスペース割いてくれてもいいでしょ(笑) 一応ロンドニア州の州都なんだけどなあ。 ま、仕事ならともかく、観光でここに来る人はほぼいないだろうからそれも致し方なしか。 (この街について日本語で書かれたほぼ唯一のトリヴィアといえば、かのカルロス・ゴーンの出生地である、ということくらいでしょうか。) でもまだ未開拓な分、私の写真と映像と話のタネには事欠かないのであるよ。 考えようによっちゃありがたいやね。 さっそく面白いテーマもいくつか見つけたよ。帰国までには作品にしよう。 …ていうか、この不安定かつ激遅なネット環境はどうにかならんものか。 途中で消えちゃったり止まっちゃったり。こんだけの写真アップするのにどんだけ時間かかってんのよ。 日本で恋しいのはラーメンとネット環境。さしあたり。

DiaryPhotoPorto Velho

2013年8月8日

ポルトヴェーリョに着いて語るときに僕の語ること

O que eu falo quando eu falo sobre chegar em PVH O meu nome em japonês é Kenta Kusuda. Chamo-me Ken ou Diego, por associação com Diego Maradona que é o jogador de futebol a quem eu admiro muito. Eu sou de Kobe, que fica na parte oeste do Japão, mas mudei de casa muitas vezes: para Hiroshima, Tóquio, Quioto, Singapura e Indonésia. Além disso, visitei vários países para trabalhar e viajar. Eu estou muito ansioso pelo novo desafio no Brasil. Em Porto Velho, que é onde vou ficar, eu quero fazer quatro coisas. Primeira. Como um professor de japonês, eu quero ensinar para vocês sobre a língua japonesa e o Japão atual. Segunda. Assim como vocês têm interesse pelo Japão, eu também tenho interesse pela história e cultura do Brasil. Eu queria aprender coisas sobre o Brasil e aprofundar os conhecimentos com vocês. Terceira. Um dos meus hobbies é filmes. Eu quero fazer um filme durante esses dois anos. Talvez seja um documentário. Quarta. Felizmente, dizem que Porto Velho é muito quente. Eu vou jogar futebol todos os dias com vocês e, desta vez sim, vou conseguir fazer dieta. Aqui no Brasil, eu estou convencido de que vou conseguir alcançar os quatro objetivos. Muito obrigado.

DiaryPorto Velho

2013年7月22日

サンパウロより第一報(おそい)

Olá, tudo bem? というわけで、成田を出発すること27時間。 7月3日、ブラジルはサンパウロにやって来たのです。 学生のときも就職してからもいろいろな場所に行ったけど、南米大陸はまだ二度目なんですね。 街中であまりどデカいカメラを持ち歩くことが推奨されていないがために、 出国前に一旦解約したはずのiPhoneくんが大活躍であります。 ま、スマホはスマホで高く売れるから危ないらしいのだけど。 到着してはや二週間。 すき家に始まり、ラーメンに寿司にやきそば。 なけりゃないでやってけんだろうけど、ごく近くにあってしまうが故に、つい割高でも入らずにはいられませんね。で、今日の昼は鮭定食。 んまい。日本食ブラボー。 というわけで予告しちゃいますが、次回は(ていうか、もうちょいネット環境がマシになったら)、 「遠きにありておもふこと」(仮)をアマゾン奥地よりお届けする予定です。 細川周平せんせのパクリではありませんよ(笑) 10年後、それを遥かに凌ぐ大著『嬉しき熱帯』を親愛なるレヴィ=ストロース先生に捧ぐことになるであろう私の、その第一歩を記すのであります。 ……しかと見届けておいてくれ、パウリスタガーデンホテルのイゴール!!

BrazilDiaryPhoto

2013年7月19日

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